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フラメンコなるほどコラム

上達のススメ

第1回 “上達”のために

お初にお目にかかります。まちるだと申します。
フラメンコに出合って、はや8年。バイレ練習生歴のべ6年。
何度も何度もカベにぶち当たり、フラメンコなんてやめてやるー!!!
と、枕を濡らした夜もございました。

そんなワタクシが“上達”を語るなんぞ100万年早いのです。
それでもあえて、この短い経験のなかで学んだこと、目からウロコが落ちたことをご紹介し、
ワタクシと同じように、「フラメンコがうまくなりたいっっ!!」という熱い想いを抱いている方々の
お役に立てば、と思いペンを取…、いや、キーボードを叩いている次第です。

上達だけがフラメンコではありません。
でも、上達すれば、もっと楽しいフラメンコの世界が待っています。
みなさん、一歩一歩前に進んでまいりましょう!

上達とひと口にいいましても、なかなかムツカシイ。
上達のためにいちばん必要なことは一体なんでしょう?

それは、
“自分のなりたい姿、理想、ヴィジョンを見つけること”
ではないでしょうか?

ワタクシがフラメンコを始めたきっかけは、大学のサークルの新歓公演で
先輩たちのあまりに美しい姿に感激し、「わたしもこんなふうになりたい!」と思ったからです。
いまのスタジオに通うようになったのも、ライブで先生にひと目惚れしたからでした。

理想は、どんな人でも、人でなく漠然としたイメージでもいいと思います。
その時々、自分の状況や年齢などによっても変わっていくものかもしれません。
目標を持っていれば、それに向かって努力しやすい、そういうことです。

理想に出合うには、やはりたくさんのフラメンコにふれることだと思います。
こんなフラメンコも、あんなフラメンコも、はたまたそーんなフラメンコまで、
たくさん観て、聴いたら、そのなかから「これだ!」と思うものが見つかると思います。

ワタクシが学生時代にはじめてふれた“ほんもののフラメンコ”は、
ミニシアターで観た映画、「カルロス・サウラのフラメンコ」です。
フラメンコ映画を数多く手がける巨匠、サウラが、
現代フラメンコのスターを集めてつくり上げた、フラメンコのマスターピース。
冒頭の、何気なくはじまるヘレスのブレリア。
フラメンコは、フラメンコシューズ履いて、すその広がるスカートで踊るもんだと思っていたワタクシは、
厚底サンダルにミニスカートの女子が踊りだしたのを見て仰天しました。
そして、これが、まったくもってかっこいい。
近所のおっちゃんたちの集まりが、突如めくるめくファンダンゴ大会と化す第7幕。
このうえなく優雅なバタ・デ・コーラのグアヒーラ。
パヘスのペテネーラ。お約束、上半身裸体のホアキン・コルテス。
ラストの、思わず体が動いてしまう、ゴキゲン♪なケタマのルンバ。
この作品には、ありとあらゆるフラメンコの理想がつまっています。
flamenco.jpg DVD カルロス・サウラのフラメンコ

もうひとつ、スペイン国営放送のフラメンコ番組を再編集した「フラメンコ・アンソロジー」。
こちらも、いろんなフラメンコを味わうことのできる、一粒で何度もおいしい作品です。
エバ・ジェルバブエナのソレア・ポル・ブレリアは、何回観ても涙が出てくる、すさまじいバイレ。
モンセのしっとり聴かせるカンテ・レバンテ、ノリノリのカルメン・モントーヤ、
いぶし銀ランカンピーノもいい味出してます。
なかでも、ワタクシの琴線をぶるんぶるん揺らしたのが、2曲めのラ・バルベリア・デル・スール「カミーノ・デ・バグダー」。
サビ前の転調が、なんともいえず切なく胸をしめつけ、聴くたびに鳥肌が立ってしまいます。
antologia.jpg DVD フラメンコ・アンソロジー

ここに挙げたのはフラメンコのほんの一部。
これから、たくさんのフラメンコの魅力をご紹介していきたいと思います。
みなさんには、いろんなフラメンコにふれて、出合って、もっともっとフラメンコを好きになっていただきたいと思っております。

第1回はこのあたりで失礼を。
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
みなさんのヴィジョンが見つかることを祈りつつ……。

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