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社長のとりあえずこれ聴いてみ?

マリア・パヘス/美と知性のスーパーバイレ





マリア・パヘス/美と知性のスーパーバイレ.jpg
 『美と知性のスーパーバイレ/マリア・パヘス
 DVD/カラー32分/日本語解説付
 スペイン国営放送1992年制作/発売元パセオ





 かなり控え目に云って、バイレ道を歩む人ならば千回は観る価値のあるお宝映像だ。

 息を呑む美しさとはこのことだろう。
 あらゆる動きと静止はフラメンコ的にぴたりと決まる。
 全体はエレガントな壮麗さに充ちているが、凛としたスピリットがぴりっと効いている。

 そのインスピレーションは地上のものとは思えぬ、天の領域からダイレクトに降りてきた極上のアイレを薫らせる。
 ほんの数秒で、私たちをごく自然に夢の国へと連れ去る魔法のバイレがここにある。


 世界中を湧かせた舞台『リバーダンス』にフラメンコ代表で出演し、ひとり喝采をさらって一躍国際スターの仲間入りを果たしたマリア・パヘス。
 マヌエラ・カラスコを生命の根源をスパークさせるディオニソス系代表とするならば、一方の理性的調和アポロン系の代表はこのマリア・パヘスということになるだろう。

 伝統的格調と革新的感性の絶妙なリンクの上に舞踊技術を磨きあげ、新たな生命力を吹きこむことで現代バイレ・フラメンコの大輪を咲かせたマリア・パヘス。
 彼女の踊りは、ジャンルやスタイルに対する趣味を超えてあらゆる観衆を魅了する。


 気高いエロティシズムに軽やかな小粋が弾けるガロティン

 そういう孤独であるならば引き受け甲斐のあるソレア

 月光を浴びてメランコリーな抒情を反射させるタラント


 何度観ても新たな発見のあるバイレソロ三曲。
 当作品におけるマリア・パヘス(当時29歳)は、音楽家であり画家であり、さらには哲学者でもありそうだ。

 フラメンコ舞踊の伝統の大河を、その柔軟な吸収力と独創的な再構築力できわ立たせる一方、驚くべきことに、このときすでに彼女はフラメンコにおける新しい生き方に必要なアイデンティティーをポゼションしている。って欧米かよっ。






 スーパー性★★★★★
 完璧度★★★★★
 うっとり感★★★★★

(しゃちょ)




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