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社長のとりあえずこれ聴いてみ?

パコ・デ・ルシア/熱風





「月とスッポン」パコ・デ・ルシア/熱風.jpg
 『パコ・デ・ルシア/熱風
  POLYGRAM 1987年





 彼のゆくところには必ずや新しいシーンが展開し、次の時代を予言する“熱風”が吹く。


 岐路に立ったとき、鋭い直観と強い信念によって人生の選択肢を決断したパコ・デ・ルシア。
 フラメンコと自らの良心に忠実に、世間の外圧に翻弄されることなく自身を貫いたパコの生きざまは胸に迫る。

 チック・コリアやアル・ディメオラをはじめとする国際的ミュージシャンとの長年にわたる異種格闘技試合から凱旋して、フラメンコに還ったパコ・デ・ルシア。

 その回帰第一作『熱風』は、フラメンコギターの最頂点として、また、ビートルズやピアソラなどと並ぶ20世紀音楽の傑作として、私たちの子孫らに聴き継がれてゆく名盤だ。


 パセオ創刊のきっかけが『アルモライマ』なら、この『熱風』は廃刊を阻止する精神的カンフル剤のようなものだった。

 極東のパセオでさえそんな恩恵に浴したぐらいのものだから、スペイン・フラメンコ界、とりわけプロの一流アーティストたちが与えられたインスピレーションの強大さには想像を絶するものがあったろう。
 『熱風』は、バイレ・カンテを含む現代フラメンコの潮流を決したアルバムなのだ。

 全八曲の中に『二筋の川』や『アルモライマ』のような親しみやすいメロディを持たせなかったところにパコの心が見えてくる。
 ここでのパコは、現世的な喝采には背を向け、ただひたすらフラメンコの神に、全身全霊で感謝と祈りを捧げている。







 フラメンコ度★★★★★
 神が宿る感★★★★★
 永遠性★★★★★

(しゃちょ)




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