失敗はフラメンコの素 (チョー七転び八起き)
七つ失敗しても、八つ目で起き上がれば万事オッケー!
人生は七転び八起き。
フラメンコもしかりです。
フラメンコはライフワーク。
たかだか10年や20年ぽっちで、
その高みや深みなんかに到達できゃしないところに、
フラメンコの醍醐味があります。
デキそーな憧れのあの人も、デキなそーなあたしも、
ああ、やっぱみんな同じようなドジ踏んでたんだあ、という「共感」。
そして、失敗にはもれなく「発見」がついてきます。
さらに運がよければ「勇気」をもらえることもあるかもです。
このコーナーでは、そんなフラメンコ失敗談を募ります。
『フラメンコを始めたきっかけ』
『レッスン中のできごと』
『発表会いろいろ』
『フラメンコをやめた時』
『フラメンコにもどった時』
『ローカルフラメンコの苦悩と希望』
『その他もろもろ』
上記テーマでご投稿いただく作品の中から、トホホな駄作を選りすぐり、
月刊パセオフラメンコ『バル de ぱせお』に掲載させていただきます。
(★採用作品にはオリジナル手ぬぐい&掲載誌をプレゼント)
また、それらを中心に単行本『失敗はフラメンコの素』を、
パセオから発行する予定(2011年)です。
(★採用作品には単行本オリジナル手ぬぐい1本&単行本をプレゼント)
なので、上記に掲載されてもよいと思われる作品をお寄せくださいね。
●字数は、約600字でまとめてください。
●文章の最初にタイトル(10文字前後)と、
最後にペンネーム(+都道府県+年齢)を。
●投稿先はこちら、またはmixiの同トピまでよろしく!
これは!という駄作には、ヨランダ★がイラストをつける段取りです。
悲惨であればあるほど、おなか抱えて笑えるものほど大歓迎。
願わくば、涙を活力に変える、笑いを勇気に変えるエンディングを!
それでは、読むだけで元気の出る「フラメンコの裏バイブル」をめざし、
アホシオナード一同、全力でスベりまくりとゆきましょう!

月刊パセオフラメンコ/バル de ぱせお
ヨランダ★(=イラスト担当のへっぽこバイレ)
ますた(=ボケ担当のパセオの窓際社長)
★以下は月刊パセオフラメンコに掲載する作品で、この中から単行本掲載作が選出されます。
――――――――――――――――――――――――───────────────────
【月刊パセオフラメンコ2009年10月号掲載作品】
『フラメンコなギブ&テイク』
ここへ来て10年。
町のほとんどの人と顔見知りなのに、
なぜかずっとしっくり来ないでいた。
ここは私の本当の居場所ではないのかもしれないとまで
思い詰めたことも幾度となくあった。
年度末で各種会合が目白押しな3月。
ある会合で、自然な話の流れでフラメンコの話を出すと、
踊ってみせるよう促され、
「これはフラメンコを知ってもらうチャンスだ!」とばかり立ち上がった。
マノを回しながらブラソを大きく回すことを繰り返しただけだが、
意外にも冷やかされることなく、
「本格的だね」「今までにない新しい風を吹きこんでくれそうだね」
と感心された。
小さな町なのでたちまち噂になり、集まりのある度に話題に上がった。
先日は小中学校合同の送別会で地域の人たちがたくさん集まる中、
リクエストに応え踊った。
教頭先生まで一緒に踊り出し、
オッサンたちも「こうかい?」とマノを回し始めた。
このようにざっくばらんにやる上で一番避けたいのは、
単なる賑やかしのフラメンコもどきになることだ。
それが、誰かがフラダンスと間違って言えば
必ず他の誰かが訂正してくれる。
そしてギターや歌や踊りが好きな人が結構いることも判明、
フラメンコ は音楽だと認識されてもいる。
毎年小学校の学芸会でPTA合唱をやる。
今年はフラメンコもやることにほぼ決定だ。
こうして私も必要とされ地域に馴染むことが出来た。
僻地で過疎地、段々寂れる地域にフラメンコな温もりが広がりつつある。

(北海道・さらこ/36歳・酪農家)
――――――――――――――――――――――――───────────────────
【月刊パセオフラメンコ2009年10月号掲載作品】
『晩秋の畑に、てんてんと』
あれは4年前そろそろ霜の降りる頃、
朝ガレージをみるとなぜか車の扉が開いている。
変だなぁ?車内を調べてみると、ない!ないっフラメンコ1式が。
やられた車上狙いだ。
噂には聞いていたけどまさか、こんな田舎で?
暫し頭真っ白どうしよう。
そこへ近所の、 おばさんが、
「わたいの畑に何かばら撒いてあるけど、あんたのと違うか」
聞くと同時に駆け出した私の眼前に、
点々と散らばるフラメンコグッズは明け方の雨に濡れ泥まみれ。
夢中で拾い集める私の背中に、おばさん達の怪訝そうな視線が。
そう秘密だったんです。
封建的な田舎で派手なことはタブー。
衣裳を洗濯してもこっそり風呂場に干してました。
家人からも「頼むから地元では踊ってくれるな」と
申し渡されていて、諦めていました。
泥まみれのファルダを洗い、
買ったばかりの白いレースのアバニコはそっと陰干しに。
(ケースに入れておいて、ほんと良かった)
サパトスは新聞紙詰めて日影に干しました。
今では衣裳は堂々と外に干すようになり、
派手なので「それ何?」と聞かれる事もたびたび。
よってフラメンコ広める良いきっかけができ
「また機会があれば躍らせてよ」頼めます。
お陰で時々声かけてもらい、
地元の老人ホームで踊るようになりました。
災い転じて福?
あの時は「何で??」と思ったけど、
あれからよりフラメンコに邁進した気が、します。
車上あらしの件は災難だったけれど、
何が幸いするか解らない。
だから人生面白いよね。

(三重県・うらら/妙齢)
――――――――――――――――――――――――───────────────────
【月刊パセオフラメンコ2009年9月号掲載作品】
『いつか王子様が』
あれは夏の暑い日……。
たしか七夕イベントの野外ステージでの出来事。
楽屋なんて洒落たものはなく、狭い仮設テントの中で、
フラメンカ達20~30人が譲り合いながらも戦場のように化粧、着替えをおこなっていた。
先輩フラメンカの皆様は、ドレスを着るときにはブラジャーをつけないのが常だった。
私はというと、今でこそ普通サイズだが、
若い頃は巨乳でドレスについてるカップでは収まりきれないし、
踊る時に胸が邪魔になるので、ブラジャーをいつもつけたまま踊ってた。
いつもははずさないブラジャーを、その日に限ってはずしたのはなぜだろう?
お姉様方のまねをすれば、自分も少しはまともに踊れると思ったのか??
気持ちよく舞台で踊って、袖に引っ込んだ私は、
ドレスの裾にはずしたはずのブラジャーが引っかかってることに気づいた………ガーン!
「落とさなくて、最後まで引っかかってて良かったじゃん」となぐさめてくれる友。
でも、いっそのこと落としていたら、シンデレラみたいに素敵な王子様が、
「このブラジャーがぴったりの女性を妃にします!」って迎えに来たかもしれないよね?
(山口県・さと/42歳)
(※しゃちょ注/えーか、さと。……たぶん、迎えにこないと思います。きっぱり)
――――――――――――――――――――――――
【月刊パセオフラメンコ2009年9月号掲載作品】
『人の情けに触れて』
ああ、発表会。発表会は構成合わせやリハーサルから始まっているものだ。
その年はガロティンとクラシコ・エスパニョールで出場した。
構成合わせの日、どちらの曲だったか忘れたが、
「フラメンコ ブエルタしたら 立ちくらみ」をしてしまい、その場に座り込んでしまった。
即座に周囲の人に囲まれ、会場の隅で横にならせてもらっていた。
何せ当時の私は、平日夜は毎日「残業、飲み会、フラメンコ」のいずれかでふさがっており、
たまに体調不良を感じても、早く帰宅できる生活ではなかった。
そんな負荷がかかっていたのだろうか。
本題はこれからだ。
構成合わせが終わって、一同解散になったにも関わらず、
私が正気づくまでクラスメンバーの大半の人が、ずっと付き添って待っていてくれたのだ。
楽しく世間話などをしながら。
ようやく帰るときも、同じ方向の人と帰れた。
人の情けに触れたという感じだ。
後日も、ミセスクラスのさるご婦人から、大丈夫?
私もそういう症状になることあるのよ、
とそっと打ち明けられた。
仕事が忙しくなり、この発表会後、バイレを辞めてしまった。
が、フラメンカの温かさに触れた出来事だった。
またいつかタイミングを見計らいバイレを習いたい。
フラメンコから元気をもらいたい! と思う今日この頃です。
(東京都・ともぞう/41歳)
――――――――――――――――――――――――