日刊パセオフラメンコ

2017年04月16日 「タブラオの芽」エスペランサの3月

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2017年3月のエスペランサ

 4/9のパセオライヴは、エスペランサ初、いや世界初かもしれない容昌さんのフラメンコパーカッション・ソロライブ。この実験的試みを決心し、しかも想像を超えるパフォーマンスで会場を沸かせてくれた容昌さんの力量と人柄にオレッ!! たとえ次回のハードルが高くなっても、再度願いたいライヴだった。
 翌10日はギターの小原正裕さん人選によるライヴ。小原さんとは彼が20代で血気盛んな頃からの付き合いで、若い頃はしょっちゅう飲みに行った。そんな親しみ易さから、ブッキングに詰まると「頼む」とついお願いしてしまう。そんなこんなで集まったのは、久しぶりの近藤尚さん、元気な林郁恵さん、小原さんならと参加の永野暢子さんの3人。カンテは進境著しい齊藤綾子さん。踊り手の発信に感応してギターを弾いているだけなので自分はフラメンコギタリストではないと語る小原さん。いやいや素晴らしくフラメンコだし、生き生きとしたライヴが気持ち良く心に残った。
 ギターライヴの集客は特に難しく、時には閑古鳥の鳴く日もある、との定説を打ち破る快挙を成し遂げたのは3/15パセオライヴの鈴木尚さん。ルンベーラのチャチャ手塚さんとパーカッションの大儀見元さんとぴったり融合し、聴く人を尚さんの世界へと引き込みながら魅了していった見事なコンサート。かつて彼がサマラというグループで活躍していた頃を思い出しながら、今や第一人者の貫禄の尚さんを思わず見上げた。奇しくも小原さんとはスペイン時代からの仲間で、尚さんのCDでも共演。エスペランサはフラメンコの交差点であろう、との想いを強くした。
 3/16はいつも片桐勝彦さんのセカンドギターで片桐デーを支えてくれる、エドゥーこと江戸裕さんの日。片桐デーは伴奏の名手片桐さんを中心に、バイレ・ギター・カンテの主に新人や復活するベテランを応援しようと始めた日だが、江戸さんもそれに応じた一人であり、もはや立派なギタリストに成長した。
 この日は子育てひと段落の福岡由理さんのエスペランサ復帰の日。すでに教室は再開しており、本番は緊張の面持ちながらも、長期休養を感じさせない溌剌かつ堂々たる踊りっぷりで、その小気味よさが嬉しかった。
 3/30は御大岡田昌己師匠の後押しで急遽決まった林順子さんのスペシャルライヴ。キャリアを感じさせる踊りはクラシコからフラメンコまで幅広く、合間に高橋紀博さんのギターソロ、川島桂子さんのカンテソロを挟みながら、ひとり踊りきった実力は見事。殊にフラメンコへの意気込みを強く感じたライヴで、余韻冷めやらず、結局恒例の宴は朝まで続くのでした。

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2017年2月のエスペランサ

 早いもので2月も終わり、春が待ち遠しい季節となった。このところスケジュールをブッキングする前に入ってくる貸切の会やミニ発表会的な催しが増え、そうした親密な会が大好きな自分としては嬉しい限りだ。3/5、阿部碧里教室が初の貸切で打ち上げアフター付きの会。盛岡でも教える碧里さんは、カルチャー含め積極的な教授展開をしていて、脇にギターの内藤信さんという強い味方が控えているのも大きな強みだ。
 さて、初めてソロに挑戦するのは楽しみと怖さとが入り混じってとても大変なことだと思う。開演前から打ち上げまで、碧里先生や先輩生徒さんや内藤さんが初ソロの生徒さんたちに繊細に気配りしている様子を、とてもいい光景だと思った。本職オペラ歌手である生徒さんの打ち上げでの一節はさすがの美声で、参加者ではない自分も、手伝いの長島さんたちと調子に乗ってトコトン飲んでしまった。
 3/12・26の2日間は、このところすっかり馴染んでいる齋藤克己さんの貸切。毎回2日間にわたるこの会。クラスの先生は小林成江さんなのだが、舞台で指揮するのは克己大師匠で、独特の感性でお客様をも巻き込んでいく。成江さんは裏方に徹し実に細やかに出演者を指導、終演後は一人ひとりにアドバイスを与えていた。先生と生徒の絆のだけでなく、先生同士が不思議な絆で結ばれているのが面白い。
 2/25、久々登場の西川千鶴さんが生徒さんとのこれまた初の貸切ライブ。人生山あり谷あり坂あり、身につまされるご苦労をなされている先生は多々おられるが、まさにそこに向き合う千鶴さんのこの会もメチャ嬉しかった。フラメンコにはやはり、そうした苦難に対応できる強い力があるのだろう。先生と生徒さんたちが眩しいほどに輝いていたこれら三つの親密な会に接して、そんな思いを強くした。
 2/4、昨年から予定していた夫婦2組共演のライヴ。有田圭輔・ゆうきさん、西井つよし・真優美さんという2カップルに、ゲストのパロマ小島慶子さんが華を添え、カンテ川島桂子さんとギター尾藤大介さんも加わっての豪華な布陣。これで盛り上がらないはずがない満員の観客席。このメンバーでのライヴは再度実現したいと思っている。
 さて、床を張り替えて2日目のこのステージは、保護用の塗料の塗り過ぎなのか、やや滑る。靴の底や床にコーラを塗ったりして凌いでもらったのだが、転びはせぬかとハラハラした。今日3/6、ステージ床の塗料をすべて剥いで洗浄し、新たに保護する滑らない塗料を塗ってもらった。これでもう大丈夫、張り替えたステージは心地良いフラメンコな音を出してくれるはずだ。

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2017年1月のエスペランサ

 2017年の幕開けも、やはり新春ライヴ。AMIさん中心、パロマ(小島慶子)さん中心でそれぞれ3日間が通例となっている新春ライヴも、パロマさん中心の「カネラプーラ」が今年で幕を閉じる。やはり「時の流れ」はプラスにせよマイナスにせよ様々な影響を及ぼす。
「行く川の流れは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし」と、方丈記の一節が脳裏をかすめる。決意も新たに迎えた初日1/6。2017年幕開けメンバー(AMIさん、河野睦さん、太田マキさん、池本佳代さん)と、常連の伴奏者たち(片桐勝彦さん、尾藤大介さん、川島桂子さん、有田圭輔さん)の元気な顔を見たとたんに一抹の不安も吹き飛んだ。やはりエスペランサのスタートには、新春ライヴが相応しい。
 1/7、パロマさん、鍜地陽子さん、阿部碧里さん、大塚歩さん。ギターは金田豊さんと小原正弘さん。2組の夫婦共演はこのところずっと続き、もちろん息も合うはず。碧里さんの応援には遠く盛岡からもたくさんの人が訪れ、満員の盛況だった。1/8、名物となっていた「dia de Guitarra」最後の日。毎回翌年の予約がたくさん入った人気シリーズも、惜しまれつつ最後の日を迎えた。変わらず元気に務めてくれたいつものメンバー(パロマさん、チャリートさん、チャチャ手塚さん、大塚友美さん)の胸中を思うと胸が痛くなる。ぐっとこらえて照明を当てる。鳴りやまない拍手、惜しむ声、最後の挨拶、一人ひとり紹介し抱擁し称えあうメンバー達。終わりではなく新たな門出なのだ。パロマさんの目には涙が。「dia de Guitarra」の名前でのライヴは、万感の想いを込めエスペランサでは封印する。
 パセオライヴは小林伴子さん、田村陽子さん、平富恵さんという注目の3日間。平さんの日に重たい風邪で店を休んでしまったことが、返す返すもくやしい。
 紙面の都合で残念ながら書ききれないが、新春ライヴにご出演くださり、盛り上げてくれた一騎当千の皆さん(関口京子さん、小島裕子さん。北原やよいさん、堀江朋子さん、中尾真澄さん、小野木美奈さん、渡部純子さん、河内さおりさん、島崎リノさん)への感謝の気持ちはしっかりと心に残っている。
 1/27は常日ごろエスペランサを支えるカマレーラ達(悦子ママ、絹子、丸、良子、孝美、万理)のライヴ。1/28、latidoには許有廷さんが渾身の出演を果たして、1/29松丸百合さんのスペシャルライヴへと繋げた。心に秘める思いの丈を吐き出すかのような百合さんの踊り、そして唄、まるで宇宙と交信しているかのようだった。泣けた。

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2016年12月のエスペランサ

 11月から続いたスペシャルライヴは12月も盛況であった。12/2、久しぶりの宮本亜都子さんは、宮田由起枝さん正木舞さん大石直子さんと共に、愛娘の飛び入りも有りのライヴを。12/3はチャノのギターでセバスチャン・カラスコをゲストに迎えた松風ユリヤさんと池谷加名子さん。全力でエスペランサ45周年を祝ってくれた宮内さゆりさんは、ピアノの田中裕士さん、ヴァイオリンの三木重人さんにギターの尾藤大介さんの伴奏で、華麗にクラシコを舞った。12/4は東京に来て初めて踊ったのがエスペランサという杉原敦子さんのライヴ。12/10の土井まさりさん福山奈穂美さん影山奈緒子さんは、エミリオ・マジャのギターに今枝友加さんの伴唱で、さすがのライヴを披露。12/16の梶山彩沙さんは徳永兄弟(健太郎・康次郎さん)のギターに三枝雄輔さんのパルマ、カンテには瀧本正信さん、サプライズ出演のSIROCOさんを加え、リズム感溢れるキリリとしたライヴを展開。12/18島村香さんは、エスペランサ初出演の井上圭子さんと久々の石垣ひろみさんと共に、川島桂子さんのカンテ、熱いギタリスト鈴木淳弘さん、感情豊かな小林亮さんの伴奏で構成した90分の実に見応えのある舞台。12/23名古屋からの参加でコプラの世界を演じた勝羽ユキさんは、会場全体を巻き込んだパフォーマンスで、名古屋や栃木から馳せ参じたお客様たちを大いに沸かせてくれた。

 そして12/25に2016年の締めくくり掉尾を飾ったのは、甲府を拠点に活動しているエスペランサに縁の深い金子文乃さんのライヴだった。一見シンプルな振りながら、決して妥協を許さず、細部にまで神経を研ぎ澄ませたバイレは実に繊細で味わい深く、あのアンヘリータ・バルガスを彷彿させる。共演はフラメンコのエスプリに身を任せて舞うフェステーラの井山直子さん。ギターはフラメンコを知り尽くした名手・俵英三さん。カンテは金子さん自らが育てたカンタオーラ・デビューの前田みゆきさんと、2度目となる望月もなみさん。唄い手の少ない地方での活動がついには自らの手で唄い手を育てるに至ったという、その見事に自立する発想と実行力には脱帽するしかない。みゆきさんが唄うカバルガンドの熱唱を聴きながら、何年か前に我が兄・田代耕一のギター伴奏で島さゆりさんが唄った日のことを思い出して目頭が熱くなった。島さんと金子さんは同じ倉橋富子教室の門下生であり、やはり強烈な縁を感じて感慨ひとしおだった。楽しかった2016年も終わり、より充実するであろう2017年に向け、新たにエスペランサは発進する。

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11月のエスペランサ

 11/23、エスペランサは開店45周年の節目を迎え46年目に入った。当初考えた劇場での記念公演をやめにして、多くのアルティスタたちに何か特別な企画をとお願いしたところ、11月に12本と12月に9本、合計21本もの45周年スペシャルライヴが決まった。すべてをご紹介できないのがとても残念、涙を飲んでピックアップで書きます。

 まずは11/3「ベニータ・ケイと仲間達」。毎年の新春ライヴでパロマさん中心の「Dia de Guitarra」という、終演後に翌年の予約をして帰る方々が40人は下らない超人気の恒例ライヴがある。その中で古くから新宿ギターラに出演していたレギュラーメンバーが「ベニータ・ケイと仲間達」というわけで、そりゃ面白いに決まっている。鈴木淳弘さんの熱いギターは、クアドロを熟知したメンバー(ベニータさん、アントニオ中川さん、草野櫻子さん、滝沢恵さん、モレーナさん)のベテランならではのノリと相まっていやが上にも盛り上がり、永潟三貴生さんも渾身のカンテでこれを迎える。これぞクアドロ!というこの会は、皆さんご高齢ゆえに恒例の催しとして毎年11月3日の開催することに。

 11/11は「アラセブンティー」というギターの会。ほどなく古稀を迎える5人のギタリスト(鈴木英夫さん、三澤勝弘さん、東権正雄さん、エンリケ坂井さん、竹下茂さん)と、「僕だけ若いんですけど」と遠慮がちに加わった山﨑まさしさんによる通常ではあり得ないビッグ6人衆。開演前の打ち合わせなど聞く耳持たない状態ながら、さすがの演奏でお客様を魅了し、無理やりお願いしたラストの勢揃い演奏も難なく盛り上げてくれた。ギタリスト一人ひとりの深い年輪を感じ、うっとりと悦に入ってしまった。

 11/23は開店45周年の記念日当日。今回の隠れ主役は齋藤克己さん。練習には参加するものの一向に踊る気配を見せない克己師匠の有効活用は、共演者と思いっきり絡んでいただくことだと踏んだ。真っ暗闇の店内に2階から響き渡る川島桂子さんのマルティネーテがオープニング。その歌声と絡む舞台中央後ろ向きの男性がやがてゆっくりと振り返ると、スポットライトの中に真っ白い仮面をかぶった齊藤克己さんが浮かび上がり、内藤信さんのギターに合わせて舞い始めるという自慢の演出。ギターの小原正裕さんもいい味出してくれたし、猛練習のタラントがばっちり決まった吉本良子さんもご満悦。初参加の小杉留美さんも大喜びで、渡邉悦子ママのソレアもハプニングをプラス転換して結果上々。演者と観客と一体となった創業記念日は和やかな宴となり、当然のように朝まで続くのであった。


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10月のエスペランサ

 タブラオを永らくやっていて嬉しいこと。その①、かつてのレギュラー出演者が立派な先生になって還ってきて、エスペランサで踊ってくれること。その②、何十年という歳月を経て、互いに分かり合える人になれる人がいるってこと! 本気で嫌だと思うと気持ちを止められないこともそりゃ稀にあるけど、顔で笑って心で怒って(呆れて)やり過ごし、超ポジティブ思考の自分らしく、嬉しいことも嫌なことも清濁丸ごと吉としてしまうのがタブラオの親父のやり方。

 さて、高円寺エスペランサの9月。9/1加藤美香さんが2年ぶりの出演。11月のエスペランサ開店45周年記念企画に日程が合わない替わりにと、先陣を切って都合付けてくれたライヴだ。美香さんと今や彼女の片腕となって教室を支える遠藤美穂さんを中心とするアルバの皆さんの舞台は、心温まるそして見事な構成演出で満員の客席を沸かせた。久々の美香さんライヴの取材に訪れたパセオ社長もいたく感銘を受けたようで、早速パセオライヴ出演の交渉に入った模様。

 9/4と9/10は今年の新人公演の華、齋藤克己さんの生徒さん発表会。聞くところによると東京クラスは小林成江さんの担当とか。こういう場合は成江先生がパルマで入り挨拶と最後のひと振りなんてパターンが多いのだが、彼女は最後まで舞台には姿を現さず、すべては克己師匠の仕切りに見えた。事前打ち合わせもさっと済ませ、少なからず心配だった進行が嘘のようにスムーズに流れ、全体的に絶妙な調和がとれていて思わず感心してしまった。

 9/11は忘れもしないアメリカでとんでもないテロが起こった日。この日は濱田滋郎さん(日本フラメンコ協会会長)、松本純さん(だいこんや店主)、門脇晋さん(ケクー店主)を迎え〝摩訶不思議なライヴ〟開催の運びとなった。かねてより誘っていた松本さんはともかく、濱田会長までが二つ返事でOKだったのには驚いた。満員御礼のその当日、会長には娘の濱田吾愛さん、だいこんやさんにはカンテの柏山美穂さん、田代には渡邊悦子ママがそれぞれ介添え役で貼りつき、合計230歳となる3人を支えたのだった。ウン百万という名器サントスを引っ提げての濱田会長の演奏も素敵だったが、吾愛さんとの親子漫才のようなやり取りに会場大爆笑。だいこんやさんと晋さん、美穂さんのカンテは、これぞフラメンコの原点だと感心しきり。最後を締めた悦子ママのソレアは、ギタリスト(自分です)に難点はあったものの「まさしくソレア」だったと自賛しておこう。


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9月のエスペランサ

 タブラオを永らくやっていて嬉しいこと。その①、かつてのレギュラー出演者が立派な先生になって還ってきて、エスペランサで踊ってくれること。その②、何十年という歳月を経て、互いに分かり合える人になれる人がいるってこと! 本気で嫌だと思うと気持ちを止められないこともそりゃ稀にあるけど、顔で笑って心で怒って(呆れて)やり過ごし、超ポジティブ思考の自分らしく、嬉しいことも嫌なことも清濁丸ごと吉としてしまうのがタブラオの親父のやり方。

 さて、高円寺エスペランサの9月。9/1加藤美香さんが2年ぶりの出演。11月のエスペランサ開店45周年記念企画に日程が合わない替わりにと、先陣を切って都合付けてくれたライヴだ。美香さんと今や彼女の片腕となって教室を支える遠藤美穂さんを中心とするアルバの皆さんの舞台は、心温まるそして見事な構成演出で満員の客席を沸かせた。久々の美香さんライヴの取材に訪れたパセオ社長もいたく感銘を受けたようで、早速パセオライヴ出演の交渉に入った模様。

 9/4と9/10は今年の新人公演の華、齋藤克己さんの生徒さん発表会。聞くところによると東京クラスは小林成江さんの担当とか。こういう場合は成江先生がパルマで入り挨拶と最後のひと振りなんてパターンが多いのだが、彼女は最後まで舞台には姿を現さず、すべては克己師匠の仕切りに見えた。事前打ち合わせもさっと済ませ、少なからず心配だった進行が嘘のようにスムーズに流れ、全体的に絶妙な調和がとれていて思わず感心してしまった。

 9/11は忘れもしないアメリカでとんでもないテロが起こった日。この日は濱田滋郎さん(日本フラメンコ協会会長)、松本純さん(だいこんや店主)、門脇晋さん(ケクー店主)を迎え〝摩訶不思議なライヴ〟開催の運びとなった。かねてより誘っていた松本さんはともかく、濱田会長までが二つ返事でOKだったのには驚いた。満員御礼のその当日、会長には娘の濱田吾愛さん、だいこんやさんにはカンテの柏山美穂さん、田代には渡邊悦子ママがそれぞれ介添え役で貼りつき、合計230歳となる3人を支えたのだった。ウン百万という名器サントスを引っ提げての濱田会長の演奏も素敵だったが、吾愛さんとの親子漫才のようなやり取りに会場大爆笑。だいこんやさんと晋さん、美穂さんのカンテは、これぞフラメンコの原点だと感心しきり。最後を締めた悦子ママのソレアは、ギタリスト(自分です)に難点はあったものの「まさしくソレア」だったと自賛しておこう。