日刊パセオフラメンコ

2018年01月24日 しゃちょ日記/フライング情報

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2017年1月24日(水)その3111◆フライング情報

明日木曜晩、高円寺エスペランサ20時スタート
エル・プラテアオのカンテソロライヴ。
新春を飾る本格プログラムにどっきり。
究極のパコに出会う予感!         

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1. TIENTOS
2. GRANAINA
3. SOLEA DE TRIANA Y APOLA
4. ABANDOLAOS
5. PREGON Y SEGUIRILLA
6. CUPLES POR BULERIAS
7. CANTIÑAS Y MIRABRAS

http://www.paseo-flamenco.com/daily/2018/01/2018125.php#006026

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2017年1月23日(火)その3110◆老境

思わぬ臨時収入にニヤリ。
何か買おうと考えるが・・・欲しいモノがひとつもない。
ひゃあ~~~、老境とはこうしたものなのか。
・・・まあええわ、モノよりコトとゆーことで。

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2017年1月22日(月)その3109◆真っ赤なバスと透明な青空

海岸線の道をひとり歩いている。
ほとんど波のない静謐な海。
夕暮れにまでには時間がありそうだ。

百メーターほど先に十名ほどの集団が見える。
時おりふり返り、手を振る者が何人かいる。
中学か高校の仲間のようだが、はっきりとは視えない。

追いつこうとするが、疲れているのか歩は遅い。
ふと見やれば、ちょっと先にバス停がある。
ベンチに腰かけバスを待つことにする。

ここは何処だろう? 後方を見渡すと、穏やかな一面の砂丘。
その背景に山や街は見えない。
穏やかすぎて寂しい、淡い水彩画のような風景。

海の方向に振り返ると、目前にあったはずの海が遠ざかっている。
道の右手から真っ赤なバスが走ってくる。
よし、あれに乗ろう。

停留所に間に合うかどうかは微妙だ。      
砂丘から海に向かって、なぜか私は自転車を漕いでいる。
必死にペダルを漕ぐのだが、海は遠ざかる一方ではないか。

その時、真っ赤なバスが方向を変え、
猛スピードで私をめざし突っ走ってくる。
私もバスめがけて突っ走る。

この忙しい中、何となく闘牛をイメージしている。
正面衝突寸前でバスは消えるが、うなるような走行音は残っている。
恐怖も安堵もなく、仰向けにぶっ倒れて仰ぐ透明な青空が奇妙に美しい。

そこでおしまい。
先週見た路面電車の夢よりスリルがあったが、
必死でチャリンコを漕いだぶんだけ疲れた。

途中から半覚醒であったような気もする。
真っ赤なバスと透明な青空が象徴するものは何か。
いろんな夢判断が可能だろうが、観たままをメモることに留める。

明朝は郵便局・銀行に立ち寄り、某賞の選考会議で喰っ喋り、
各種役所を駆けまわり、中野南口・珈琲ロードで文春・新潮を読み、
午後の自由時間にどっしり本業と向き合う段取り。

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2017年1月21日(日)その3108◆熱望

ああ、このお方のカンテが聴きたい!

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2017年1月20日(土)その3107◆おまじない

「マイナス的なことを決して云わない」
娘さんは大好きな父親をそう評した。

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夜の人気ニュース番組に生出演した将棋の羽生善治永世七冠。
強く優しく愛され続ける自然体なキャラを、改めて凄いものだと想う。
マイナス的なことを云わない理由は、
「自分の言葉は自分という人間を創るものだから」。
なるほど、愚痴も云い訳も悪口も、デビュー当時から決して口に出さない人だ。
将棋の発展深化に全身全霊で集中するあまり、
そんな馬鹿げた行為に興ずるヒマはなし、という側面も少しはあるのだと想う。
私に云える筋合いではないが、人生の楽しみ方を、きっと彼は熟知している。

「リスクを引き受ける」
今夜の生出演もそうだが、近ごろの羽生さんは必ずこうコメントする。
その深く厳しく楽しい意味合いに反応できるうちは、
きっと自分も何とかなるだろうと、効果不明のおまじないを唱えてみる。

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2017年1月19日(金)その3106◆博士の愛した数式

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『博士の愛した数式』。

寺尾聡さん主演の映画で知ったが、
第一回本屋大賞の受賞作で、原作は小川洋子さん。
芥川賞受賞作を読んでつまずいたが、この作品で再度注目した。
朝湯で読んだ昨日の東京新聞の彼女のエッセイが、二日酔いの胸に突き刺さる。

「こうしたいろいろな場面が、スコット・ロスのチェンバロの音色とともに蘇ってくる。
 そのCDをかけると、聴いているのか、思い出しているのか、
 記憶の中の風景を見つめているのか、よく分からなくなる。
 どれでも同じことだと思えてくる。
 死者と一緒にバッハを聴いていると、口先だけではなく、
 心の底から正直に、死ぬのが怖くなくなる。
 自分が死んだあとの世界にも、バッハは流れる。
 この当たり前の事実が、私を慰めてくれる」

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2017年1月19日(金)その3105◆霊感

80回目を迎えるパセオフラメンコライヴ。
当初目標の100回まであと20回。
そりゃ何をやってもいろいろあるけど、
やってよかったと心底思える納得のシリーズ。

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今回登場はセビージャ出身、おなじみエル・プラテアオ。
この歌い手の語りかけるようなグアヒーラにやられた瞬間、
古典フラメンコの小粋な味わいに目覚めた。
彼の生音ライヴでは予想だにしない霊感と出逢うことも多い。
高円寺エスペランサ、1/25(木)20時スタート。
踊り伴唱とはまた異なる深淵を引っぱり出すパコ。
絶対に後悔させないカンテフラメンコのソロライヴ!

http://www.paseo-flamenco.com/daily/2018/01/2018125.php#006026

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2017年1月18日(木)その3104◆基礎工事

あす金曜晩は、カンテフラメンコ奥の細道。
スペイン人にも敬愛されるカンテ伴奏の名手エンリケ坂井による、
しみじみと心洗われる上質レクチャー。
現代フラメンコに脈々と引き継がれる古典の霊感。
聴いて歌って、歌って聴いて、
そのルーツの風景を味わい尽くす。
   
そのことはバイレ上達に関係あるのか?
いや、関係というより、深層心理の基礎工事に近い。
それは無意識の最深部を育くみ、
揺るぎない動作の品格を高める源泉だと私は想う。

http://www.paseo-flamenco.com/daily/2018/01/626_1.php#005931

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2017年1月17日(水)その3103◆内圧と間

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さあ、今宵はパセオライヴ、
「内圧と間」
あの稲田進の登場である。
必ず何かが起こるっ!
当日予約は17時までによろしくっ!

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2017年1月16日(火)その3102◆社会人への道

なぜか将棋と落語が来てる。
特に将棋は江戸期以来の空前のブームである。
理由はちょと分からんが。
さて、ここにフラメンコとバッハが加わると、
私の趣味道楽は四冠王となる。
すでに半世紀以上、終始沈んだまんま、
あらゆるブームとはまるで無縁なさみしい江戸っ子だっただけに、
正直ちょとうれすい。
一般人・社会人への道は、わりと近いっ!・・のかっ?

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2018年1月15日(月)その3101◆オブリビオン

曲はオブリビオン(忘却)。
暗いガード下でピアソラを弾く老人。
ぎりぎりの演奏だが味わいは深い。
持ち合わせがないので、足元にそっと煙草を置く。

やって来た路面電車にあてもなく乗り込む。
夜明けとともに田園風景が広がる。
神保町らしき街で降り、角の花屋で真っ赤なバラを求める。
入院する彼女を見舞いに行くのだろう。

名前も顔も忘れてしまったから、逢えるかどうかわからない。
すずらん通りのオープンカフェで熱いカフェオレを頼む。
やって来た路面電車にあてもなく乗り込む。
運転手の動作をまねてみる。

線路はやがて単線となり、終点は増上寺近くの砂丘だった。
キーを渡しながら運転手は云う。
「あとはよろしく」
見よう見まねで電車を動かす。

そこでおしまい。
もう少し続きが見たかった久々の長夢。
ちなみに夢はカラーだった。

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2018年1月14日(日)その3100◆タイプ

滔々と流れる大河のように、ぎりぎり一杯まで歌う。
今となっては稀少となったプレイズバッハ。
無伴奏のチェロ一本でここまで歌い切るリスクは大きいが、
それでも全体の構築性がビクともしないところに名人フルニエの真髄がある。
好み以外の何ものでもないが、舞踊家でも俳優でも、
結局このタイプにシビれてしまう傾向に、たった今気づく。

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2018年1月13日(土)その3099◆おつかれ会

この土日はパセオでどっぷり編集・執筆。家でやるのも好きなんだが、
ひと仕事片付けるごとに青空社長室(=屋上)で一服する開放感がたまらなくいい。
さて、今宵は連れ合いと月一のおつかれ会。
彼女はフグ刺しを狙っているが、
ジェーは玉子焼きのお土産を狙っている。
         
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2018年1月12日(金)その3098◆犯人

初めて入る東高円寺の呑み屋。
めちゃ良しライヴの余韻醒めやらず、
ああだこうだと親しい仲間と呑んでると、
なにやら不穏な匂いが漂ってくる。
そのあまりの強烈さに、すでにヘベレケ同士の
フラメンコ談議は余儀なく中断される。

「うっ、こ、これは、くさやの干物っ!」

そのときハッと気づく。
犯人(注文した不届き者)はおれだった。

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2018年1月9日(火)その3097◆妙味

なんて深い味わいなのだろう。
ひゃあ、うめえもんだなあ、惚れぼれするわあ。
おそらくは、技術のための技術ではなく、
あらゆる細部が表現を助けるための技術であるところに深い共感が広がるのだろう。
戦前から戦後にかけ一世を風靡した国民的大歌手・岡晴夫さん
(1916~1970年)の名唱の数々を、近ごろは同じく
フラメンコの大歌手マイレーナ(1909~1983年)や
カラコール(1909~1973年)に浸るような感覚で聴いている。

空前のヒットを飛ばした『憧れのハワイ航路』『啼くな小鳩よ』
『東京の花売娘』などは、カラオケのお仲間だった今はなきフラメンコ界の
マエストロ本間三郎師匠(1936~2013年)の十八番だった。
銀幕スターのような容貌で、若い頃には歌手を志したくらいの粋人だから、
渋くて艶のある、そりゃもう実に見事な歌いっぷりだったよ。

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サブロー師匠の生歌唱を二度と聴けないのがちぎれるほどに寂しいが、
高円寺エスペランサの木曜会で折あるごとに拝聴させてもらったおかげで、
今でもあの味わい深い響きをフィードバックすることが可能だ。
眼前で聴く師匠の歌唱には、生きるヒントが満載だった。
こういう素朴なエピソードが、振り返れば実は
人生の核心のひとつだったりするところに人生の妙味がある。

さて、年とともに〝味わい深さ〟にハマってゆくのは悪い感じではないのだが、
若さゆえの芸についてもみっちり向き合っていたい。
元若者ながら実は後者のほうがはるかに難しいが、
楽しく暮らしてゆくには仕事も私事もここらへんのバランスは極めて重要だ。
そんなこんなの偏りを改善すべく、この正月から毎晩寝る前に一局ずつ、
若いエネルギーに充ち満ちた、あの藤井四段の
ハチャメチャど迫力の棋譜を並べている。

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2018年1月8日(月)その3096◆定跡

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「さてとっ、今宵の金曜ロードショーは何かな?」

大吉の親切な美人さんたちが毎日切り抜きストックしておいてくれる
一週間分の新聞将棋欄を読み終えた私は、
その日の夕刊を手にしながら毎度こう云う。
手相観の鉄人・大吉マスターは焼き鳥を反転させつ定跡通り淡々と応える。

「はい、今日は月曜ですから、金曜ロードショーは無いですね」

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2018年1月7日(日)その3095◆希望

「おいっ、そんな手は破門だ」

1970年代、かなりの筋ワルだった私が、
独創性と信じ本筋にはない手を指すと、
そう師匠にドヤされた時代が懐かしい。

ここ数年は、人工知能の発達によって伝統的な〝本筋〟そのものの
合理性・実利性に鋭くメスの入る時代だ。
永遠にも想えた将棋定跡の神話は崩れつつあり、
既存の価値観に安住していては敗北にまみれるばかり。
そうした傾向は序盤戦術と中盤の戦略に顕著であり、
将棋界も囲碁界も日夜その対応に追われる時勢となった。
困惑するであろう社会の十年・二十年先の現実に先んじ、
彼らは未知の困難に直面しているのである。
ただし、最近の棋譜を観る限りの羽生さんについては、
むしろこうした状況を歓迎しているかのようにも想える。

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