日刊パセオフラメンコ

2018年09月20日 しゃちょ日記/土方憲人ソロライヴ

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2018年9月18日(火)その3345◆土方憲人ソロライヴ

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土方憲人、二度目のパセオライヴ。
ライヴ初登場の折には、新人公演奨励賞を受賞したころとは
まるで別人のような成長ぶりに目を見張ったものだ。
すでに私の中では日本人三大バイラオールの一人であり、
その軌跡をどこまでも追い続けたくなる魅力にあふれている。

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2018年9月16日(日)その3344◆郷愁

高円寺エスペランサからわずか一分足らずの距離にあった。

名曲喫茶『ネルケン』
出迎えてくれたのはラフマニノフの第三番。
天衣無縫なド迫力は、アルゲリッチのピアノに違いない。
 
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ずいぶん前にその在り家を教わったのだが、
仕事が一区切りつくまでお預け状態だった。
美術品にあふれる歴史遺産のようなネルケンの佇まいが
タイムスリップ感を引き起こす。

17歳の私は珈琲を注文し、煙草に火をつけ、彼女を待つ。
いつの間にやら、音楽はエリック・サティに変わっている。
そして彼女は来ない。

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2018年9月13日(木)その3343◆その99回目

パセオライヴも最近は現場スタッフが充実してきたので、
開演ぎりぎりでエスペランサに駆けつける。
今日もこれから重たいメールを三本ばかり返信して車に飛び乗り五分で到着。

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パセオフラメンコライヴその第99回目は、
三澤勝弘フラメンコギターソロライヴ!
当初開催目標100回まで、今宵とあともう一回。
今宵は音響抜群の二階席一番前で、
四十年追っかけ続けた渾身の音色に全霊を傾ける。

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2018年9月13日(木)その3342◆どこ行くの?

かなりバテ気味だったが、
この猛暑をどーやら乗り切ったようだ。
食欲も回復しつつあるが、近ごろは
主食に載せるトッピングのおかずにうるさい。
大のお気に入りは、おでんに煮込む豚の骨付き肉。
今日はこれを喰わしてやるからと、
買ってきたスペアリブの徳用パックを見せると俄然はりきり始め、
ジャガイモや里芋やごぼうの皮むきの段階から貼り付き状態で、
私とともに調理に参加している(つもり)。
はなの上のナゾの白物体はごはん粒で、
お弁当つけてどこ行くの?状態。

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2018年9月12日(水)その3341◆鬼火

鬼のようなシギリージャ。
その一撃にやられた。

その立ち居振る舞いもサムライの如き凄腕フラメンコギタリスト。
ほぼ四十年のお付き合いとなる。
当時の私は24歳の駆け出しプロモーターで、八つ年長の三澤さんは32歳。
ライヴや旅公演などの仕事もたくさんしたが、
合間にバッティングセンター、ポーカー、呑み会なども欠かさなかった。
三澤さんを通じて多くのフラメンコたちと知り合い、
それも28でパセオを創刊する大きな原動力となった。
そしてあれから四十年、今回大病から復活する三澤勝弘。
決して裏切らないシギリージャ。

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2018年9月13日(木)20時
パセオフラメンコライヴVol.099
三澤勝弘フラメンコギターソロライヴ
http://www.paseo-flamenco.com/daily/2018/09/2018913.php#006046

「世界のどこかで、今この瞬間にも、戦争や飢えで人が死んでいるんだ。失われてゆくひとりひとりの命のことを考えながらそれを音に込める。どうやったら伝わるのか......!」

 ある夜のライヴの後、こみ上げる想いが溢れ、吐き出すように語る、三澤勝弘さんのかすれた声が忘れられない。 三澤さんにとってフラメンコとはまさに"心の叫び"だった。なぜギターを弾き続けるのか? 現世における、アーティストとしての自らの存在意義は何なのか? 常に自分に問い掛けることを課す厳しさに、鋭く胸を突かれた。
 中学生の頃から独学でフラメンコギターを始め、学生時代より公演活動を開始、1967年、第一回全日本フラメンコギターコンクール入賞を果たした後に、中学時代から尊敬する名匠ニーニョ・リカルドに師事するため渡西、レジェンドの音と美学を継承する。信念を貫き、ブレることなくまっすぐに行動してきた、その一方で『万葉集』を愛読する一面も持つ。人々の想いが詠まれた日本最古の和歌集。そこに通底するのは、プリミティブで不変のものに潜む真理を掴み取る感性。それは激しいほどの情深さだった。
 なぜ私たちはこんなにもフラメンコに惹かれるのか。かつて「みんなが解らない淵のところに、鬼が棲んでいる。狂気が無いと本質は視えて来ない」と語った三澤勝弘さんは、現在、癌と闘いながらライヴ活動を続けている。彼に棲む"鬼"を目撃した時、その答えは明らかになるだろう。

 (月刊パセオフラメンコ2018年9月号/井口由美子)

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2018年9月11日(火)その3340◆喰い溜め

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きのうのカニサレス激励会。
プリメラのチコさんとスポンサーSIE林社長にお喋りを担当してもらい、
マエストロと真理子夫人の笑顔をみながら、
主に美味しいしゃぶしゃぶとすき焼きに
一心不乱に専念した私はとてもとても幸せですた。
いよいよ9/16カニサレス全国ツアースタート!
http://plankton.co.jp/canizares/

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2018年9月10日(月)その3339◆祝カニサレス来日

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世界中を駆け巡る、現代フラメンコギターの最高峰。
日曜からいよいよ全国ツアーをスタートするカニサレス。
今宵はその激励会で、関係各位しゃぶしゃぶ屋に集合。
積もる話は山ほどあれど、食の細いマエストロに
旨い肉を喰わせることがとりあえず先決。

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2018年9月7日(金)その3338◆ブレリアを歌おう!

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あさって日曜は、タカミツ先生のカンテ講座、
ニューアルその第一回目である
http://www.paseo-flamenco.com/daily/2018/09/post_100.php#005916
ブレリアを歌いたいド素人の皆さまはパセオに大集合!

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2018年9月5日(水)その3337◆刷り込み

時代性というのは強烈である。
誰にとってもそれは同様だろう。      
思春期・青春期の刷り込みのあまりの大きさに、
普遍を探ってきたこの半世紀の学習が砕け散ることも多い。

昨日にひき続き神奈川テレビ22時『俺たちの朝』再放送、
湯上りのビール・枝豆で貼りつく。
全部ではないにせよ、あの頃の追体験を
いまだリピートしている世渡りにふと気づき、
我が身がゴム動力で反復運動するおもちゃのように想えてきたとです。
どーりで成長しねえわけだわ・・まあでも一期は夢ぞ、
そりゃそれでいーかもと、妙に悔いの残らぬ1970、80年代。

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2018年9月4日(火)その3336◆俺たちシリーズ

『俺たちの朝』。   
おとなりジルで臨時呑み会、帰ってテレビをつけるとやっていた。
鎌倉を舞台に、おっす・チューちゃん・かー子が織り成す青春ドラマ。
およそ四十年前のあの懐かしい「俺たちシリーズ」の傑作である。
就職できない、金がない、常に女にフラれるという主人公の黄金三原則を、
なぜか真摯に守り続けた私の青春がそこにあった(ちょちょ切れ涙

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2018年9月2日(日)その3335◆ポリフォニー

日曜朝のグールド。    
好きなタイプのピアニストではないのに、
好みや善悪を超えてサイコー!というファンが多い。
フラメンコで云うなら来月来日するイスラエル・ガルバンだろう。
http://saf.or.jp/arthall/stages/detail/5430

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鬼才グレン・グールドは新旧のゴルトベルク録音が有名だが、
わたし的には青春時代にハマった『フランス組曲』
(1971~73年録音)の衝撃からいまだ抜けきれない。
とは云え、すでに半世紀近く絶え間なく聴き続ける理由は、
年齢とともに解明されつつある。
楽しい会話や仕事やセックスなど人の協働の基本と理想が、
そのシンプルなポリフォニーに映されているからだと想う。

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2018年9月1日(土)その3334◆美しすぎて

「美しすぎて、これはバッハじゃない」

その演奏スタイルは、当時からすると確かに流行外れではあったが、
時代を超えて生きる普遍的な風格がある。
発表された頃(1987年)には冒頭のような酷評を受けることも多かった
パールマンのバッハ無伴奏ヴァイオリン。
31年の時を経ていま聴けば、そりゃねえだろと苦笑がもれてくる。
パセオに書いた自分の記事なども、
たくさんの苦笑を提供していることが自ずと知れてくる(苦笑)

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土曜の昼下がり、どうした心境か数年ぶりでその全曲を聴く。
無伴奏なので、複数のメロディを同時に弾くことも多くそこも醍醐味となる。
ヴァイオリンソロで独立する各声部同士をバランスよく歌わせることは至難の技だが、
パールマンのそれは濁りなくしなやかに歌う。
縦横のハーモニーの美しさは数ある名盤の中でもベストだろう。
足元のジェーも気持ちよさそうにまどろんでいる。

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2018年8月31日(金)その3333◆フル煮えおでん

夏バテを防げたのは、おそらくは週イチで作ったおでんのおかげで、
ジェーの食いつきの良さも尋常ではなく、
運があれば彼はこの猛暑を乗り切るかもしれない。
カツオの一番出汁、多めの酒、塩と醤油少々と隠し味にコンソメ。
メインは骨付き豚と里芋と蓮根とちくわぶ。
さらに昆布、大根、こんにゃく、椎茸、ごぼう、ゆで卵、薄揚げ、
焼き豆腐、小ぶりのジャガ芋、はんぺんなどの好物で賑わう。
小さな弱火でことこと煮込む二時間半は、重低音と相性のいいステレオで
バッハ無伴奏チェロ(全六曲で同じく二時間半)にどっぷり浸る。
70種ほどの無伴奏CDから選ぶ奏者は、
おでんだけにもっぱらピエール・フル煮え。

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2018年8月30日(木)その3332◆夫婦の絆

猛暑で疲労こんぱいのこの夏の締めくくりは、毎年恒例のプリメラ祭り。
新しくパセオおとなりに出来たバルで初ランチを食い、
パセオ11月号(特集は鍵田真由美・佐藤浩希の曽根崎心中)の入稿をすませ、
ひとっ風呂浴びて今宵の公演に出かける。
公演忘備録(12月号)は『夫婦の絆』を井口由美子が、
『一曲入魂』を白井盛雄が担当。

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2018年8月30日(木)その3331◆人類の英知

スタート時の運営陣は四十代が中心だった。
協会新人公演もこの夏で第27回、運営陣の多くは七十代となった。
自分たちの時代にはほとんど皆無だった若手の登竜門を、
ならば自分たちの手で創ろうと持ち出し・手弁当で奔走した団塊世代周辺。

先輩におごられたら後輩におごり返すのは人類の英知だが、
おごってくれる先輩たちがいなかったパイオニア世代。
与えられなかった恩恵を、
せめて後輩たちにという想いは様々な功罪を生んだ。
功が優ると私は想う。
そして泣いても笑っても、物理的にはもうあとニ・三年で世代交代。

他のあらゆる世界同様に、AIは産業革命以上の激変をもたらし、
新しい未知の時代は確実にやってくる。
それぞれがどんなポジションを選ぶか、年寄りも若者も、
その選択権は昔も今もこの先も個々の意志に一任されている。
時代の波に流されるのも自由なら自ら波を創るのも自由であるし、
何事もやってみないことには分からない。
ただひとつ明確なのは、愛とは決して後悔しないこと。

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2018年8月29日(水)その3330◆革命家の正体

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スペイン舞踊の革命家、超人アントニオ・ナハーロ、
志風恭子によるロングインタビューの踏み込みがもの凄い!
人気定番、貴方の知らないソレア・ポル・ブレリアの世界。
話題のクリスティーナ・ヘーレン学校の実用レポート!
プロの自主練は関西のエース松本真理子!
恐怖の冷や汗エッセイは鈴木眞澄!
ギター尾藤大介の新連載エッセイ『日々ギタリスト』!
以上、9/20発売号のちょい見せフライング情報ですた。

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2018年8月28日(火)その3329◆手遅れながら

異性にも同性にも媚びない、
人の普遍に向き合う逞しいフラメンコが好きなのだと、
この夏の新人公演で、
自分の憧憬ポイントがようやく分かった。
恥ずかしながら手遅れながら、これは大きい。

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2018年8月27日(月)その3328◆お天気さま

相手は46億年もお天気やってるのに、
私たち人類はたかだか数百万年のキャリアしかないわけで、
お天気さまに文句云ってもはじまらないけど、
何にしても暑いわ~

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2018年8月26日(日)その3327◆ベンチウォーマー

新人公演最終日。
ここ27年、高揚する気分はなぜか夏の甲子園決勝。
もし野球を続けてたなら、
地区予選初戦敗退のベンチウォーマーくらいは行けてたかもという感慨。

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2018年8月25日(土)その3326◆お祭り二日目

新人公演二日目。
本日はギター部門5名とバイレ部門30名。
これからご近所で指圧と、パセオ11月号の追い込み。
ブース品切れ分をかついで15時会場入り。
終演後は12月号わたし的奨励賞(ギター部門)執筆。
おつかれ会は23時スタートの見込み。

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2018年8月24日(金)その3325◆売り切れ

新人公演初日は無事終了。
ブースは鳴神効果(しゃちょ対談)でパセオ最新号がまさかの売り切れ、
明日は担げるだけ担いで行かねば。

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まぐろとたこ刺し、枝豆、マカロニ。よゐ子で留守番ジェーと、
選考でぐったり気味の連れ合いと遅めの晩酌。
ジブリ観ながら、続く土日のために体力温存。

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2018年8月23日(火)その3324◆ドラマは踊る

「バカヤロー、早く開けろー」
   
慣れない設営でリハが押しまくり、開場時間が遅れる。
屋根なし炎天下で開場を待つ人たちの苛立ちが爆発する。
フラメンコ協会新人公演の黎明期、
会場は麹町の都市センターホールだったか。
フロントと広報担当、三十代の私は罵声のシャワーを浴びながら、
長蛇の列に大声で詫びつつペコペコ汗だくで走る。

数分押しで開場すると今度は、
スペインの通信社のアポ無しテレビクルーが
出演者の控室を取材させろと激しく迫ってくる。
楽屋は慣れない新人たちが本番前の緊張でパニック状態だから、
代わりに客席最後方から本番を撮ってくれないかと、
通訳を通し丁重に頼むが納得してくれない。
あんたらの相手ばかりしてるヒマはないので、ネクタイを外しながら、
おいテメーらいい加減にしろよ、
テレビがそんなに偉えのか、
だから出演者が第一だって云ってんだろがと、
プーロな江戸弁でやさしくお願いするとやや引き気味に了解してくれた。

そして終演後、週明けからパセオで正社員として働く予定の
若いバイレ練習生が両眼をウルウルさせながらこう云う。
「社長すみません、新人公演を観てわかったんです、
 わたし就職やめてプロをめざします」

昔も今も、ベタなエピソードには事欠かない毎年の新人公演。
明日から丸三日間、さて今年はどんなドラマが展開するんだろ。

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2018年8月23日(火)その3323◆フラメンコロイド

「自分が輝けるシーンを探し続けています」

当日未明に北海道ツアーから戻った、
きのうのフラメンコロイドのパセオライヴ。
いつもはオンマイクで聴く松村哲志の生音ギターに痺れた。
ギターを弾く人にとっての憧れ、そのひとつの理想形だろう。
己の資質を知り、その可能性を探り、探り当てた特性をトコトン磨き鍛える。
半端なくそういう旅路に没入できるギタリストだ。
自分が輝くことと周囲を輝かせることがいつでもセットになっている。
そういう骨太で繊細なバランス感覚。

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2018年8月22日(火)その3322◆おまじない

パソコンのトップ画面を変えたらガラリ気分が変わった。
                
自宅パソコンのトップ画面は「あしたのジェー」、
会社パソコンには「ムヒカ大統領」。

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宗教や主義やお金にも無縁なバカちんにも、
それぞれ、それなりに魔除けの御札のような効用はあるようで。

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2018年8月21日(月)その3321◆作家・鳴神響一

運命を創る人

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2018年8月20日(月)その3320◆黄金の塔

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大和田いずみ『Torre del Oro』

『2018サロン・ドートンヌ展入選の大和田いずみ』
  (月刊パセオフラメンコ2018年9月号より)

艶やかな色彩感覚と心つかむ独創性。
この六月、2018サロン・ドートンヌ展(1903年フランスで創設された美術展覧会)
に入選された大和田いずみ画伯。
日本フラメンコ協会の新人公演やMARUWAコンクール・ファイナルなどに
出演した彼女をバイラオーラと認識されてる方も多いことだろう。

絵画にもまったくド素人の私だが、具象にしても抽象にしても、
あるいはデッサン画、水彩スケッチ、油彩画にしても、
彼女の作品たちには一瞬にして心を奪われてしまう。
共鳴する理由のひとつは、フラメンコという通低する
インスピレーションであるような気もする。
彼女の描くフラメンコの世界やスペインの風景を、
ぜひとも毎月のパセオフラメンコに載せたいと願った。

ちなみに今月号しゃちょ対談に登場する小説家・鳴神響一さんの
『天の女王』の表紙絵(どこかカンタオーラ川島桂子に似ている)は
大和田さんの作品であり、お二人は旧知であるという。
鳴神さんのフラメンコ小説のパセオ連載(2020年4月号スタート)の
タイトル画はすでに彼女に依頼済みだ。
だがとても連載開始までは待てないので、
来春4月号から毎月の絵画連載を画伯にお願いしたのだが、
「こんな感じでよいでしょうか」とお送りいただいたのが、
この油彩画(Torre del Oro~黄金の塔)である。
 
この秋スペインを取材旅行する大和田さんには、
パセオ来年2月号の表紙画もお願いした。
そのモティーフはもちろんFLAMENCOである。(小山雄二)

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