日刊パセオフラメンコ

2019年12月28日 しゃちょ日記/ブーム再燃

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2020年1月8日(水)その3779★ブーム再燃

キリストやモハメッドほどの具象型ではないにせよ、
釈迦は「解脱」を、ソクラテスは「無知の知」を望み選んだ。
四賢人からのご神託を愚かにも受信できない青春だったが、
六十を過ぎ、チャーリーの広大な視野におおっと膝を打つ。
  
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「何のために意味なんか求めるんだ?
 人生は願望だ、意味じゃない」(チャップリン)
  
てなわけで、僅かな経験値を元手にイタチごっこブーム再燃。

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2020年1月7日(火)その3778★〝道徳〟さておき

縁とか因果応報とか、あるいは輪廻思想などを
「道徳的観点」から説かれると居眠りしちまう不心得者だが、
遺伝子の記憶機能という「実証的観点」から解析する
アプローチには思い当たるフシもあって、こりゃあ極めて興味深い。

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2020年1月6日(月)その3777★ニュアンス

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「何のために意味なんか求めるんだ?
 人生は願望だ、意味じゃない」

なるほど、チャーリーが云うとしっくり分かる。
これがトランプとかプーチンだったら、
随分ニュアンスは変わるな。

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2020年1月5日(日)その3776★謹賀信念

あのヒトラーもポルポトも
桁違いに信念の人であり、
図らずも彼らは、
信念は強弱よりも品質こそが重要なのだと、
世界中に知らしめた。

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2020年1月4日(土)その3775★正月定跡

きのうの相棒スペシャルとスペシャルおでんのおかげで
エネルギー満タン。
今日は編集台割一年分の基礎工事。
てなわけで朝からギラギラに冴えまくる感性・・・
夕方になるとそれが錯覚であることに気づき、
正気に戻って呑みに行くという正月定跡。

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2020年1月4日(土)その3774★初来日

ガルブレイス来日を知り、あわてて予約。
この人のバッハは素晴らしい。

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2020年1月3日(金)その3773★ヤングの助け

「わかりやすい深さ、そして広がり」
あくまでこの先数年の暫定方針だが、
紙メディアにおける文章と写真は、
ここらへんに照準を合わせたい。
難しいのはウェブの方で、この春から
若きスペシャリストたちに教えを乞う段取り。

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2020年1月3日(金)その3772★へへ、

早起き出社で仕事すませて、おでん仕込みつ、
相棒スペシャルにかぶりつく。
へへ、だんだん正月らしくなって来たぞ

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2020年1月2日(木)その3771★おでん記念日

正月陽和りの明けて二日目。
昼はイタめし、夜はカレー。
小さい頃の連チャンおせちの反動は今も続く。

仕事始めの明日1月3日はジェー去って一年の節目。
いまも足元でジャレる錯覚がうれしい。
待ってろよ、酔いが覚めたら仕込み開始だ。

正月は好物おでんの一周忌

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2020年1月2日(木)その3770★正月感

年の瀬や新年の実感がイマイチだったのだが、
元旦晩『相棒』本来の踏み込みと切れ味が冴えまくり、
ようやくあの爽やかな正月感がやって来た。
今回の主要テーマは若い力を抹殺しようとする〝家族主義〟の哀しさ。
陥りやすい朱子学系の悪業だが、
結局はすべてを不幸に導くその脆弱なセンスに、
迷わずダメ出しする潔さに〝相棒〟ならではの救いがある。

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2020年1月1日(水)その3769★運命

まあ、こんな感じの年明けもいーかも。
でまあ、2020年はこんなノリで行こーかと。
        
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2019年12月31日(火)その3768★タメゴローの感謝

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この364日間の我れに対するダメ出しが一挙到来する12月31日。
2019年の3勝361敗ほどの戦歴が走馬灯のように駆けめぐる。
これだけ負けて尚人生が続けられる世の寛容に改めてアッと驚くのが
このタメゴローめの大晦日午前の定例行事でござる。
世の中および親しき皆さま、今年もたいへんお世話になりました。
明日からの新年もまた、どうぞよろしくお願いいたします。

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2019年12月30日(月)その3767★次の一手

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今年ラストの編集会議。
この秋から部数が上向き始めた。
一方で広告は減り、活路が定まった。
フラメンコを愛する人たちの心に響く、
お手元に置いておきたい本創り。
ゲラを敷き詰め、台割片手にガチンコ討論、
次の一手をあぶり出す。

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2019年12月29日(日)その3766★閉ざす壁、開く橋

無用な壁作りで自ら閉ざす人たち。
逆に開いて拓く架け橋好きな人たち。
今年は遠方の人たちから周辺の人たちまで、
その両方の典型をたくさん観察して、
アバウトながら採りたい道の輪郭が視えた。

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2019年12月28日(土)その3765★朝湯におでん

今日は極楽休暇で、日月火のガチンコ業務に備える。
例年よりはいくらか涼しい心のこの年末、わりと楽しかったなあと、
自然の恵み(自分以外のすべて)に感謝する師走の朝湯とおでん。
   
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2019年12月27日(金)その3764★鬼の如き

二つのヴァイオリンのための協奏曲。
半世紀近く前、バッハに深くのめり込みきっかけとなった曲。
以来数十年、世界中の録音を集めたが、
永らくパールマン&ズッカーマン(バレンボイム指揮)と
クレーメルの一人二重奏が我が家の定盤だった。
つい先日、チェロのハウザーをぐぐっていたら、
相棒ルカとのデュオで、このダブルコンチェルトのチェロ版を発見。
ヴァイオリンのような小回りは利かないはずだがら、
さすがにそりゃ無理だろうと再生したら、なんと鬼の如きの名演。
何度か聴いてるうちにオリジナルのように聞こえてきた。
2015年、2セローズのライヴより。(1:08:50あたり)
   
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2019年12月27日(金)その3763★季節感

寒い朝。
師走感が出てきて少しうれしい。
今日はパセオの大掃除と納会なので、
久々に季節感を味わえそう。

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2019年12月26日(木)その3762★筆洗

温めの朝湯にのんびり浸かると、心までほぐれる。
湯船で眺める朝刊は、前日おつかれのご褒美。

まっ先に読むのは一面下の『筆洗』。
新聞の醍醐味とも云うべきこのスペースの、
群を抜く面白さが東京新聞宅配の理由。
全体にリベラルな構成にふんわり眼を通してから、
社説と国際情勢をわりとしっかり読む。
今期の連載小説は朝向きではないのでパス。
仕上げは将棋欄、明日判明する次の一手を自分なりに読み解き、
それを見事に裏切るプロの妙手を楽しみに待つ。
ペラい情報には事欠かぬ時代だが、
旧式爺さん、やはり新聞は欠かせず。

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2019年12月25日(水)その3762★苦悩と耽美のラプソディ

『ブエノスアイレスの夏』

1970年代後半、ピアソラにやられたのは、この曲が最初だったかもしれない。
苦悩と耽美が表裏のように同居するラプソディ。
人間の不可解さを、案外ピアソラは積極的に評価していたような気もする。
淡々と前進する知性と感性は溶け込み合い、
宇宙から人々を俯瞰するような鈴木大介のギターソロが最近のお気に入り。

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2019年12月24日(火)その3761★最良のプレゼント

枕元にはサンタからのプレゼントが。

あの頃は、この日の朝こそが一年の最良のクライマックスだった。
リボンの包みの中から、当時のスーパーヒーロー〝少年ジェット〟の
射撃セットが出てきた時の興奮と歓喜は忘れがたい。
少年期を経て、与えられる側から与える側へと、
立ち位置がはっきり変化したとき、その立ち位置こそが
サンタ役のお二人からの最良のプレゼントだったのだと知る。

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2019年12月24日(火)その3760★何が花か

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夏あたりからほとんど休暇も取れず、はたと気づけばすでに年末。
残り少ない人生、「秋」を感じる心の余裕などまるでなかったことは痛恨!
かと思いきや、意外とそうでもない。
夢中で生きておられる内は、そんな平凡こそが花なのだと想う。
クリスマスイブは、なぜか手間のかかる牛すじ大根で盛り上がる。
ビジュアルも、なぜか佐藤英行画伯の『向島百花園』。

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2019年12月24日(火)その3759★藍より青く

あらゆる宗教から適度の距離を置くのが十代からの方針だが、
関連音楽だけは別腹のようで、
この時期になるとやたらこの曲が恋しくなる。
コレルリ作曲『クリスマス・コンチェルト』。
リュートが活躍するこのバージョンが今年のマイブーム。
二日酔いシンドロームから脱出できそうな今週は、
じっくり腰を据え、来年のパセオの濃度をあげる。

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2019年12月21日(土)その3758★文殊の知恵

討論4時間、呑み会2時間のサタデーナイトフィーバー。
年末恒例、来年4月号発表の
2019フラメンコ・マイベスト座談会も無事収録完了。
それぞれの視点がとってもファンタスティックで、
かつ七人七様バラバラもいいとこで、だいぶ頭が柔らかくなった。
去年(マイベスト大賞は新宿ガルロチ)もそうだったが、
自分ひとりではなかなか導き出せないクリアな結論が、
ソンタク抜きの云いたい放題討論の中から、
ある瞬間ポコッと産まれる。
ゾクッと来るその快感がたまらんのだなあ。
いい記事出来るよ、お疲れのみなさん、ほんとうにありがとう!

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2019年12月20日(金)その3757★おでん

その多くはバッハの無伴奏チェロ。
ステレオ正面に陣取る、里芋の皮むき作業で状況を察する。
仕込みは土曜の午前であることが多い。
インタバルのメール打ちには非難の眼力。
「そんなのいーから、早く作ろーぜ」
豚バラブロックとゆで卵に殊に情熱を燃やしたジェー。
春夏秋冬、週一おでんの習慣は一年経ってもそのまま。

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明日土曜14時よりパセオ編集部にて4月号特集『2019マイベスト座談会』収録。
メンバーは石井拓人、若林作絵、白井盛雄、西田昌市、堀慎二郎、
そして編集部井口と私の全七名。
いずれポテンシャル満載の個性的メンバーゆえ(←何をしでかすか
分からんナラズ者たち、という意味)、いつ終わるかまったく分からんが、
収録後は皆しておとなり大吉になだれ込む段取り。

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2019年12月19日(木)その3756★コスモポリタン

エンリケ坂井師と今枝友加さんの熱烈な推薦でスタートした、
小里彩さん(カンタオーラ/ピアニスタ)の『ヘレスより一期一会』。

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当初は一年12回連載の予定だったが、
あっという間に人気読み物となり、連載の延長が決まった。
〝フラメンコの聖地〟として日本でも特に注目されるヘレスだが、
その内側からしっとり描くヘレスには、
これまでイメージしていたヘレスよりひと味もふた味も
コクのある歴史や情景や心情が映し出される。
ヘレスに暮らすアルティスタを淡々と描く美しいタッチと
その距離感の保ちかたには絶妙な居心地のよさを感じる。
「真のコスモポリタン」。
本誌ライター若林作絵はそう小里彩を評したが、
なるほどうめえこと云いやがる。

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2019年12月18日(水)その3755★大人の階段のぼる

年内のメドも立ち、今日は穏やかな心持ちでハード仕事をクリア。
不安な状況下でハードな仕事をこなすのは定番なのでわりと得意だが、
逆がすんなり行ったことは稀だから、ちょっと拍子抜け。
大人の階段のぼる不思議な充実感。

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2019年12月18日(水)その3754★その先のアート

ああ、高校三年生。
わずか一年の同級の縁が、ダラダラとその先46年続くとは。
今宵は40年通う母校近く、故郷ちゃんこ屋の定例呑み会。
青春の愛しき日々を巡る、四季折々の時間旅行。
それぞれにいろんなことがあったが、劣等生つながりのやんちゃどもが、
もういつ死んでもしゃーないこの歳まで、よくぞ皆して生き永らえた。

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2019年12月17日(火)その3754★新年号とカレンダー

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パセオフラメンコ新年号。
表紙は大和田いずみ画伯シリーズその第三弾!
画伯の色彩感覚の冴えには、いつもびっくりさせられる。
読者サービスのカレンダーも可憐だー!

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2019年12月17日(火)その3754★『2019マイベスト公演』座談会

今週は四本。〝忘年会〟とはよく云ったもので、
勤勉なるバカ騒ぎの成果で、今年の苦しい記憶はすでに薄れつつある。
なので楽しい記憶を頼りに、今週土曜は
『2019マイベスト公演』の座談会収録(パセオ4月号の8頁特集)。
ガチンコバトルのメンバーは石井拓人、若林作絵、白井盛雄、
西田昌市、堀慎二郎、そして編集部井口と私の全七名。
昨年のマイベスト大賞は「新宿ガルロチの功績」で、
「スペイン国立バレエ団来日公演」とは微差の大接戦だった。
およそ五十本観た今年は、日本人アルティスタが実にさまざまに大活躍した年で、
「ベスト企画なので推薦枠は1枠」と自分で決めたルールに悶え苦しむ。

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2019年12月16日(月)その3754★ジャン

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「ジャンっ!」
昨年のいまごろ、晩年のジェーをそう呼んだ。
フランス映画の名優ジャン・ギャバンである。
ギャング役はピカイチだった。
けっこうな迫力がイカしたぜ。

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2019年12月15日(日)その3754★その先のアート

「シンギュラリティー後の世界」

見慣れない言葉が今日の夕刊の見出しにある。
何だろと読んでみると「将棋界の地殻変動」に触れている。
シンギュラリティーとは、人工知能AIが人間の知能を超える領域を指すのだという。
なるほど、チェスや囲碁や将棋など純粋知能部門は、
すでにシンギュラリティーの領域というわけだ。

名人上手たちが四百年以上かけて築き上げた伝統(定跡)は、
AIによってここ数年、現在進行形で塗り替えられている。
すでに混乱の時期は過ぎ、そうした状況に適応した棋士が、
つまりAIと協働・協栄できた者が次々とタイトルを獲る時代。
話題の藤井七段がそうした局面に到達するのも時間の問題だろう。

純粋知能勝負とアートではもちろん土俵が異なるが、
すでにイスラエル・ガルバンはそうした領域に踏み込み始めており、
その実験現場を本誌ライター石井拓人が検証している(パセオ5月号)。
そしてエンリケ坂井は『フラメンコの未来』(12月号)でこう述べている。
「AIがいかに発達しようが、顔の見える手ざわり感のあるアートが好きだ。
 しかしもしAIがそれを作り出すなら、そこからも学ぼうと私は思う」

エンリケ坂井の決意に、やはり覚悟を決めていた
羽生善治永世七冠王の発言を知った時の驚きがよみがえった。

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